貢ぎ物。その3
2018年 04月 01日
病院に着き、先生に三毛猫の子猫が弱っていた為、保護した事を伝え診察していただくと
「かなり衰弱してますね、注射を打って・・・ちょっと汚れもひどいから洗ってみましょう。
でも、この子は・・・子猫じゃなくて相当・・・高齢の猫ですよ。」
えっ?パードン?空耳?・・・こうれい?
・・・小さいから子猫だと思ってた。
よくよく見ると・・・うんばあちゃんだ。歯もない。
おっとりした動きはやさしい性格じゃなく、単におばあちゃんだったからだ。
とりあえず治療を終え、自宅に連れて帰る事に。
先生に「飼うの?」と聞かれ「はい、一応。」と返事をするワタシ。
天気も怪しい。そう言えば大きな台風が直撃するとかニュースでやってたなぁ。
とりあえず雨風に当たるのはよくないから、2〜3日は我が家で安静にしてもらい
その後、今後の事は考えよう・・・と自宅へ。
結果、ばあばんは3日間、我が家で過ごし、玄関から正々堂々出て行き
のら猫に返り咲き(!?)ました。
我が家にいる間はいっぱいごはんを食べ、そりゃもう、底なしかっ!
とツッコミたくなるぐらいの食欲で。
しかも小鉄のベッドを横取りし、がーがーといびきをかいて寝るばあばん。
小鉄はと言うと、そりゃもぅびびりまくりで・・・気付けば小鉄は部屋の隅っこで
とても苦悩の表情で寝ている始末。
その時「うん、(ばあばんを)元の場所にかえそう。今ならまだ間に合う。」と考え、
台風が過ぎ、晴れ間が見えた朝ばあばんとさよならをしました。
あとから聞くと、ご近所でもばあばんの事を探していた様で
「ばあばんは地域で見守られてるのかもな。」と
飼う事を投げ出した自分に言い訳というか、言い逃れというか、
少し気がラクになったのも事実でございました。
その後は朝出かけようとすると、マンション1階で日向ぼっこをしているばあばんに
「おはよー。」と声をかけ、ばあばんも「こいつ見た事あるなー。」
ぐらいの適度な距離感で過ごす日々が数年続きました。
たまにすりすりしてくれるばあばん。かわいかったなー。
病院の診察台で・・・かわいいでしょ?
さて次でラストです。つづく
by naozou69
| 2018-04-01 16:08
| 猫
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