35年ぶり。

ワタシには同じ年の幼なじみがいた。

彼の名前はKちゃん。親同士が仲良くしていたので物心つく頃には

いつもKちゃんが側にいた。

Kちゃんのおうちも我が家と同業で、自営業だった。

Kちゃんのお母さんは若くて、とても綺麗で、とても優しくて。

おばちゃんが我が家に遊びに来ると、なんだかうきうきして、うれしくて。

おばちゃんの事が大好きだった。

12歳・・・小学6年生の夏休み、突然事件が起こった。

細かくは憶えてないけれど、夕食の時間、父が突然言った。

「naozou・・・Kちゃんとは今日でお別れだ。Kちゃん一家は今日の晩、神戸を離れる。

・・・倒産だ。そして、夜逃げだ。」

言葉の意味をあまり理解できなかったけど、会わないままさようならも言う事も

出来ないままお別れをするのだ。と言うのは・・・理解できた。

両親は、夕食後Kちゃんの家に行き、お別れ・・・そしていろいろと今後の事を話した様だ。

帰って来たのは・・・とても遅い時間だった様に思う。

それからの父は「naozou、どんなに頼まれても保証人にだけはなるな。ハンコをついたらおしまいだ。

でもハンコの代わりに、できるだけ多く、お金・・・現金をあげるんだ。貸すんじゃない、あげるんだ。」

小学生のワタシにはいまいちピンとこなかったけど、大きくなるにつれ、父も母も保証人を断ったこと

どうやったって助けることが出来なかったこと・・・とても辛かったんだろうな。と想像はできた・・・。

つながりを断つ為、頻繁に連絡を取ることはできなくなり、いつしかKちゃんの存在は

ワタシの中でとても小さくなっていった。

父の七回忌をKちゃんのおばちゃんがたまたま親戚から聞き、お供えを贈ってくださった。

そしてワタシはお返しとお手紙を送った。・・・伝票に書いたワタシの携帯番号。

おばちゃんとひさしぶりに繋がった。

おばちゃんはおばあちゃんの年齢になっていた・・・でも声はあいかわらず昔のおばちゃんの声だ。

若々しく、はずんだ声だった。

おばちゃんは今すぐにでも飛んで行って母に会いたい。と泣いていた・・・。

でもいろんな事情で来ることは難しい・・・。

おばちゃん、その気持ちだけで十分です、ありがとうございます。とワタシも泣いた。

おばちゃんはKちゃんにワタシの携帯番号を教えていいか?と聞いて来た。

聞けば、神戸に近い場所に住んでいる。ずいぶん前に家庭も持ったそうだ。

その後、Kちゃんからショートメールが届き、しばらくメールのやりとりが続いた。

実は昨日35年ぶりにKちゃんと会った。

面白いもので35年のブランクもないぐらい、12歳の頃にもどった様に話が出来た。

お互いいろんな事があったはずなのに・・・不思議なもんで、ずっと側にいたかの様に

緊張もなくすんなりと話が出来た。

父が繋げてくれた縁なんだと思う。父に感謝だ。

離れていても友達だ・・・そんなセリフがあったっけ。

本当にその通りだなぁ・・・。








by naozou69 | 2018-07-17 23:38 | 想い | Trackback | Comments(2)

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Commented by akikochoco0623 at 2018-07-18 15:18
涙が出て来るような感動秘話ですね!
ドラマだなあ。
35年ぶりにKちゃんに会えて本当に良かったです!
Commented by naozou69 at 2018-07-19 05:28
> akikochoco0623さん
コメントありがとうございます☆まさかこの年齢になって会うとは思いもしませんでした。お互い「面影ある〜〜〜(笑)」みたいな感じでしたから(苦笑)でも、こうしてまた会うことが出来てホントに良かったです。